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おでかけアルカイックin 尼崎市

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去年からお手伝いさせて頂いている尼崎市アルカイックホールさん主催のアウトリーチプログラム”おでかけアルカイック”。今回は先月6月25日にピアニストのかえこさんにご一緒して頂き、立花西小学校へお邪魔してきました♪内容の充実した立派なホームページは校長先生自ら更新されているようです。

小学校でのアウトリーチでは、皆の知っている曲、楽器の紹介、楽器の魅力が表れる曲、本格的なクラシックの曲、楽しい曲(子供達はテンポの速い超絶技巧曲が好きな傾向にあります)、参加して共演できるような曲などといった内容のプログラムにしようとするとチェロのレパートリーとう枠でみると本当に曲が限られてきてしまいます。私達演奏家は同じようなプログラムを繰り返していても、子供達にとっては一生に一度かもしれない、そう思うと本当に気を引き締めて全力で一つ一つの本番をこなしたいと思うのですが、全く同じプログラムを繰り返すというのは正直演奏する側も辛くなってきます。

そこで毎回変化をつけたプログラムで子供達の反応を見ながら、と研究段階にあるわけですが、前回のおでかけアルカイックでは以前PACオケの弦楽四重奏でのアウトリーチコンサートですごくうけたアンダーソンのプリンク・プランク・プランクをチェロとピアノの二重奏で演奏しました。この曲を演奏するにあたり、まずは聴いていて楽しく、どこかで耳にしたことがある曲である点、それからチェロは摩擦楽器で弦を弓でこすって演奏すると説明しているのですが、色んな技法があり、ピッツィカートといってギター、ハープやお琴のように弦を弓ではじいて演奏する事もできるといった技法の紹介にもなります。曲の最初から最後まで弓は床に置いて、全てピッツィカートで演奏します。途中でグリッサンドや楽器をノックしたり、また小道具を使って色んなおもしろい音を出したりするので、見て楽しい、聴いて楽しいこの曲は子供達にも大人気でした。ただ、元々の楽譜がオーケストラや弦楽四重奏、ピアノソロのものしかなかったので、チェロとピアノ用に自分でバランスを考えて編曲するのはなかなか難しく、色んな技法などもまだまだ研究の余地があるように思います。次回に向けてまた試行錯誤です。

今回新たに課題となったのは、集中力を失った子供達へのアプローチの仕方です。
今回の小学校はなんと当日プール開きでもあり、午前のクラスは皆きびきびと元気で本当に集中力も高かったのですが、午後のクラスはプール開きがあり、給食を食べた後という事もあり、とても眠たそうな子供達が多く、質問も少なく、なんとなくだら〜んとした雰囲気になってしまいました。そこで目を覚ますような演奏とトークを出来なかった自分に反省。。。う〜ん、難しい。やっぱり同じプログラムを同じように演奏しても、その時の雰囲気に臨機応変に対応できるようにならねば、と考えさせられるのでした。

それから、今回の新しい試み・テーマは”自由”ということ。
音楽は算数や漢字のよみがなと違って答えがありません。その音楽をきいてどう感じるかは人それぞれちがっていて、自由だというところ。答えが決まっている質問は間違いを恐れてしまう傾向があります。特に、協調性についても学ぶ学校という場所で、自由さというのは限られているように思います。それを、音楽はむしろ隣の人と全く違う答えでいいということ、その日の自分の気分次第でも変化がでるというところ、そんな自由のおもしろさ、間違いへの恐れをなくす。そんなところが音楽の最大の魅力だと思います。勿論作曲家はそれなりのストーリーや自分の思いを曲に込め、演奏する側もなるべくその感情を正しく伝える事も大事なのですが、はっきりいって、きいている人がいい音だなとかいい音楽だな、とか何か心に残せる事が出来れば、それでいいのではなんて思ったりします。演奏側の解釈も自由であり、演奏者によってまた全然違う、その人の人間的個性がでれば、それがおもしろいのではとも思います。演奏を聴いているとその音にその人の性格が表われているようにも思います。お客さんもモーツァルトが好きで聴きにくる人もいれば、チェロが好きでききにくる人もいます。または私という人間と知り合うために来てくれる人もいるんじゃないかと思います。

音楽にはそんなたくさんの魅力があり、それを表現する可能性は無限大にあります。
魅力的な反面、何からどう手をつけていいのかわからなくなる事も・・・(O_O)そんなわけで秋から冬にかけてのプログラム作りに頭を悩ませ中です。orz
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by nana-cello | 2013-07-03 10:18 | ☆アウトリーチ活動